「やりたいことが分からない」「占いをしても腑に落ちない」。
そんなとき、私たちは“答えを外に求める”クセが強くなりがちです。
でも、タロットは本来「未来を断定するための道具」ではなく、自分を知るための鏡なんです。
この記事では、タロットを“自己理解のツール”として使う意味を解説し、読んだあとには「自分に何を問いかければいいか」が分かるようにまとめました。
多くの人が抱く「タロット=未来を当てる占い」というイメージ
タロットと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「未来を当てる占い」。
未来を断定されたい気持ちの背景(不安/安心を得たい)
- 「この恋はうまくいきますか?」
- 「転職したら成功しますか?」
未来をピンポイントで知りたいと願うのは自然なことです。不安を少しでも和らげたい、安心したい…そう思ってカードをめくる人は多いでしょう。
けれど、「当たった/外れた」で一喜一憂してしまうと、本来タロットが持っている深い役割を見逃してしまいます。
本来のタロットは「魂の声を受信するツール」
タロットの絵柄は、偶然ではなく必然的にあなたの内面を映し出す鏡です。
私自身はこれを「魂の声を受信するツール」だと捉えています。
- 絵柄はハイヤーセルフのメッセージを投影するツール
- 言語化が難しい、あなたの魂の望みを“カード”が代わりに見せてくれる
だからタロットは、未来を固定するための道具ではなく、あなたがまだ言葉にできていない大切な気持ちを浮かび上がらせるためのツールなのです。
自己理解にタロットを使うメリット
自分のモヤモヤを可視化して、選択肢が広がる
「この気持ちはなんだろう?」と頭の中で考えているだけでは、ぐるぐる迷いが深まることも。
タロットは、目に見える形でカードが現れるので、“これかも”と気づくきっかけになります。
心理学的にも「投影法」としての有効性
タロットは心理学でいう「投影法」に近いはたらきをします。
曖昧な図柄を見て自分の内面を投影するのと同じように、カードはあなたの心の奥にあるテーマを引き出す鏡として働くのです。
“未来を固定”するのではなく“未来のパターン”を見せてくれる
タロットは「絶対にこうなる」と決めつけるのではなく、未来の可能性を複数パターンで見せてくれるところが魅力です。
だからこそ、「自分の行動次第で未来は変わる」という前向きな視点を持てます。
具体例:やりたいこと迷子のケース
「このままでいるとどうなりますか?」と問いかける
例えば「このままでいいのかな?」とモヤモヤしているとき。
タロットに問いかけるとき、こう変えてみます。
- ✕ 「私の将来はどうなりますか?」
- ○ 「このままでいるとどうなりますか?」
カードが示すのは、もし現状を変えなかった場合の未来像。
他の選択肢が浮かんで来たら、さらに「Aという行動をとったらどうなりますか?」「Bという行動をとったらどうなりますか?」と未来のパターンを確認してから、安心して進んでいく事ができます。
出たカードをきっかけに「自分が本当に大切にすべき価値観」に気づく
そこから「やっぱり安心を求めているんだな」「挑戦より安定を優先したいんだな」など、本当に自分が大切にしていくべき価値観に気づくことができます。
行動の選択肢が整理される
結果として、「じゃあ今の仕事でもっと安心を感じられる工夫をしよう」「転職するなら安定性を重視しよう」など、行動の選択肢が整理されるのです。
私がセッションで大切にしているスタンス
「未来を断定しない」=あなたの未来はたくさんのパターンが用意されている
私のセッションでは、タロットを「未来を断定する占い」としては扱いません。
- 「未来を断定しない」=あなたの未来はたくさんのパターンが用意されている
- 「あなたの中の答えを一緒に探す」=伴走型
だからこそ、私は“当てないタロット”にこそ大きな意味があると思っています。
当てなくても、あなたの魂の声を聴き、自分の軸に気づくことができるからです。
次の一歩
もし「一人で取り組むのは難しいな」と感じたら、私と一緒にカードを通して魂の声を聴いてみませんか?
